ここ数年で日本でも急速に広まったFIRE (Financial Independence, Retire Early)という考え。
経済的自立(FI)を果たし早期リタイア(RE)することを指す言葉です。
私も貯金や投資を始めた当初色んなネット記事や動画を調べまくっていたので様々な人のFIREについての考えに触れてきました。
結論から申しますと、FIREの考え方は共感する部分が多々ありますしひとつの生き方として大いにアリだと思いますが、自分もFIREをしたいかと問われると答えは「NO」です。
今回はそう思うその理由についてお話ししたいと思います。(現時点の考えなので今後変わるかもしれませんが)
理由その1:仕事が好き
特にこれといった趣味もない私にとって、仕事で結果を出した時の達成感というのが他では得られない興奮と快感を得る事が出来るというのが理由の一つです。
ありがたい事に、現在私が働いている会社ではかなり大きな裁量を持って仕事をさせて頂いているということもあって、自分の判断がもろに業績に跳ね返ってくるような環境であることも大きな要因としてあります。
私の場合、自分の仕事というものが「社会や他の誰かに役立っている」「影響を与えている」という事を感じられるかどうか、がモチベーションになるので非常に恵まれた環境にいると思います。
また仕事をしていると、理不尽な事、煩わしい人間関係、プレッシャーなど様々なストレスがありますよね。
私の場合、それら全部「自分の成長のための試練」だと割り切っています。
「成長したい」という欲求が人よりも強いのかもしれませんが、そういった様々なストレスへ向き合うが、社会や人間心理への理解を深める一つの方法だという風に捉えています。
理由その2:まだ早い
仕事のストレスから解放され、やりたい事だけをやって生きていけたらそれはそれは幸せな事でしょう。
しかし30代前半の私が思うのは、
「それ、まだ早いんちゃう?」
ということ。
それ、もっとジジイになってからの余生で良くないか?と思うのであります。
もっと成功とか欲望とかを求めてギラついて生きていったほうが面白いんちゃうか?と。
20代、30代の若さで半分隠居みたいな生活に突入してしまうと、そういうギラギラした人生を生きてきた人たちだけが持てる、
「人間としての深み」「懐の深さ」
みたいなものが育たない気がするんですよね。
これも先ほどの成長欲求から来るものですが、「俺、人としてどこまでいけんのや?」という興味がまだモリモリあるというのが理由です。
理由その3:価値観がまだ定まってない
お金があるに越したことはないですし、経済的自立というのは全ての人が目指すべき所であるのは間違いないと思います。
ただ死ぬほどお金持ちでも第一線で仕事をしていたり難しいチャレンジをし続けてる人はたくさんいるわけです。
例えば世界一の資産を持つイーロンマスクなんか、人類と地球を救うために電気自動車を普及させ再生可能エネルギーへの移行を進める事で地球環境の悪化を遅らせつつ、人類を火星に移住させるというような壮大な目標に向かって突き進んでる人もいるわけです。
彼自身は50歳くらいでおそらく彼の残りの人生で人類が滅びるような可能性は少ないというのに。
一度きりの人生、生ききったと思えるような情熱的な人生に憧れを持っている自分がいたりもします。
これから人生が数十年続き、ライフステージが変化していく可能性が高いということも考えられる中で、可能だとしても本当に早期リタイアする事が幸せなのか?社会の中であえてハッスルしてる方が充実感が得られないか?
などという色んな考えが頭の中で行ったり来たりしてるんですね。
ふわっとしたとりとめのない話ではありますが、 経済的自立の部分は大いに同意しますし私も目指しているところではありますが、「早期リタイア」の部分に関しては現時点では興味がない。 そういったお話しでした。